さて、いよいよ煮詰まってきた感じである、アメリカも、日本も。 まずアメリカだが、三日続けてダウが下がり続けた結果、一時は1万1000ドルも間近という水準まで言っていたのが、今や1万172ドルだ。しかも、20日も22日も200ドル超の下げであ…
昨日のダウは2.03% にあたる213 ドルと、大幅に下げている。金も1100 ドルに接近し、原油も下げて75 ドルだ。恐慌再突入モードである 笑わせてくれるのが(笑っている場合ではないのだが)、このミニ暴落、オバマ政権が「金融危機の再来を防ぐために」金融機…
昨日のダウは1.14% マイナスで、10603 ドルまで下げた。金も原油も、2.4% も下げている。株価が下がったのは、発表された収益の数字各種が悪く、中国が金融引き締めに転じたからだという。だが、もっとずっと全般的な悲観論が漂い出しているのではないか。そ…
昨夜、零時頃にCNNをつけると、ダウがマイナス100となっている。開場早々に暴落したのかと思い、日経CNBCにチャンネルを回すと、ダウは表示されていない。何が起きたのかと思うと、マーチン・ルーサー・キング牧師記念日(誕生日は1月15日だか…
1月15日のダウは、前日よりわずかに低い水準から始まり、単調に下げ続け、最終的には100 ドル(前日比0.94% 減)となった。バレル80 ドルを超えていた原油は、77.83 ドルまで下げ、いっぽう、金は微増して1131 ドルである。 医療制度改革法案が最終的に可…
2007年が、The Kingdom (邦題『キングダム』)。 2008年が、Body of Lies (邦題『ボディ・オブ・ライズ』)。 そして2009年が、The Green Zone (邦題未定。『グリーン・ゾーン』なのか?日本では5月公開予定)。 これが、テロとの戦争/イラク戦争を描いた…
いよいよ打つ手が尽きて来たか、敵を作るまいとする八方美人のスタンスにもともと無理があったか、オバマ政権が迷走を始めたように見える。 一つは、銀行に対する課税強化の問題だ。具体的な方法は定まっていないものの、リーマン・ショック後の救済劇でウォ…
三日後、帰ってきた男は……別人だった。 などということは、ございません。風邪です。アルコール消毒は効きませんでした。さて、1月11日のダウは0.43% 上げて10669 となり、原油は0.5% 減の82 ドル、金は1.1% 上昇して1150 ドルとなっている。新たに発表され…
アメリカでは、特に経済ニュースと呼べるほどのこともなかった7日。ダウは微増(0.3%+)で、原油と金は微減というか、ほぼ変わらず、であった。 いっぽうの日本。管直人が財務大臣を兼任するとのこと。国家戦略室長として何一つしてこなかった人が、史上…
お年玉相場も、わずか一日でお終いのようだ。昨日のダウは小幅に上下動を展開したが、けっきょく前日終値を超えることなく、前日比で0.11% 減。金は微増、原油は微減(80ドル超は維持)で、凪いでいる感じか。 緊急対策のメッキが剥がれてきたと感じさせた…
新年早々のダウ平均は、前日比で1.5% 上昇して10584 ドルへ。日経平均も好調だ。また、2009 年の破産(法人、個人合計)は140 万件で、前年比32% 増、史上7番目に悪いというものの、12月分が前年同月比で22% 増だから、終息しつつあるようにも思える。 い…
軽井沢に引っ越した知人と、正月に話しをする機会があった。 「毎年、400世帯ずつ、人口が増えている。こんな町、軽井沢以外にないよ」とのこと。 増えているのは新幹線通勤組で、それもごく普通のサラリーマンが多いという。確かに、東京23区内で、あ…
映像化がなされることがないと思われていた司馬遼太郎後期の代表作『坂の上の雲』が、NHKによってドラマ化、放映されている。主人公とされるべき登場人物たち(秋山兄弟)の出身地である松山では、ちょっとしたブームになっているようだ。 とはいえ、私は…
皆さま、あけましておめでとうございます。今2010年もよろしくお願い申し上げます。さて、新年(まだ松の内だからね)である。今年に起こりそうな経済関係の大事件について、考えておこう。 まあ、このブログは予測を主眼としているので、すでにそれらに…
とうとう2009年も大晦日となった。過ぎてしまえばあっという間だが、怠惰な私にはイベントがテンコ盛りの一年だった。個人的には初の著書『バブルの興亡』の刊行にこぎつけ、それにともなって何やら人と接触する機会が激増したように思う。来年はさらに…
けっきょく、アメリカはこの一年を危機克服モードのままで乗り切りそうである。 ところで、その前に、日曜の謎かけの答えを。 お金に価値があるのは、「何に使うのか決めないでよいから」 そして都市の魅力は「何をするのか決めないで訪れても、必ず何かする…
今日は銀座で講演会。『バブルの興亡』の余波です。銀座が私のテーマからいって重要なのは、お金はなぜ価値があるのか?という問いに対する答えが、都市にはなぜ人が集まるのか?に対する答えに酷似しているからです。 詳細は、明日。 今日はこの調子で、臨…
ギリシャ危機が遠のいた。パパンドロウ政権の財政緊縮策(2009年度の12.7% から2010年度には9.1% まで財政赤字を減らすという。ちなみにEUが公式に加盟国に認めている財政赤字上限は3%)を、ギリシャ議会が可決したのだ。 フィッチ、S&Pがギリシャ国債…
というわけで、オバマ政権の目玉「医療制度改革」が上院を通過した。賛成60、反対39で、はっきりと政党で割れたようである。これでやっと全アメリカ国民をカバーする健保制度が出来る見通しとなった。アフガニスタンでの苦境が伝えられる中での法案成立…
商務省によると、全米の11月の新築住宅販売件数(住宅新規着工件数のことか?)が11.3% も下がったとのことである。これは今年3月以来最悪で、しかも昨日の「中古住宅販売件数が顕著な伸び」という情報と合わせると、アメリカ人が全般的に生活水準を落とし…
11月のアメリカの住宅転売件数が7.4% と、予想の2.5% を大幅に上回った。これが景気回復の新たな兆候だと好感されたようで、ダウは0/5% 上昇の10464 ドル、原油は0.11% 上昇のバレル74.48 ドルまで上げてきた。長短金利差(長期金利‐短期金利)も拡大してお…
昨日のダウは、フランスの製薬会社サノフィ・アベンティスによる米医薬・健康企業チャテムを買収したことが、先週のエクソンによる天然ガス企業買収からはじまる大型買収トレンドのはじまりと解釈され、前日比0.83% アップの10410 となった。ここ数日間、上…
巷には、2番底がやって来るという観測が強まっている。 確かに、鳩山政権の底しれない無能さを見ていると、株価の暴落も間近いような気がする。 だが、誰もが心配していることというのは、なかなか起きにくい。2番底懸念から投資資金が干上がって資産価値…
ううむ。濁り酒の恐ろしいことといったら、目が覚めたら午後だった。 それはさておき。 小室直樹である。今を時めく橋爪大三郎、宮台真司の師匠の大社会学者であり、京都大、ミシガン大、ハーバード大、MITなどで学術武者修行をしてまわって、最後に東大…
取引開始とともに急上昇を記録したダウだったが、じきに急落をはじめ、一時は前日を割り込んだ。最終的には、前日比 0.2% の微増、である。原油はバレル73ドルまで上げ、金も微増だった。 一般ニュースとしては、コペンハーゲンの環境サミットで何らかの合…
昨日のダウは、前日比1.27%低い10308ドルで終わっている。前日の終わりより低いところから始まり、下げ基調の一日だった。 経済データが色々出てきて、見出し的には「回復は緩慢」ということになるのだが、真相は「景気刺激策に支えられた回復、息切れ」なの…
昨日のダウは、朝に大きく上げた後で、じりじりと落としていき、けっきょく前日比で微減に終わっている。 「利上げはしない」で上げて、「アメリカ経済は当分弱含みなので、インフレ懸念は希薄」という、利上げをしない根拠が投資界の意識に浸透するとともに…
ダウ、昨日から、半パーセント・ポイント近い下落である。 11月中の卸売物価上昇率が、年率換算で1.8%まで上昇したからだという。コア・インフレ(エネルギーと食糧を除いた物価上昇率)は0.5%上昇。どちらも、エコノミストの予測の平均値を上回ったのと、…
アブダビがドバイ救済に、ぽん、と100億ドル。 そしてエクソンが天然ガス企業XTOを完全買収して、290億ドル。 こうした気前の良い動きのおかげで、ダウはじわり、と前日比で0.5%上昇した。3月の底からは、相当に上げている。 だが、そのいっぽうで…
一部の気の早い向きからは、次の覇権国が中国だという見方が出てきている。中国政府内部でも、人民元を基軸通貨にしたいと考えている人たちは、けっこういるようだ。 確かに、ここ数年の中国経済の躍進ぶりは目覚ましい。特にリーマン・ショック後の一年間で…