Martin Luther King Day でアメリカはお休みです

昨夜、零時頃にCNNをつけると、ダウがマイナス100となっている。開場早々に暴落したのかと思い、日経CNBCにチャンネルを回すと、ダウは表示されていない。何が起きたのかと思うと、マーチン・ルーサー・キング牧師記念日(誕生日は1月15日だから、「その次の月曜日」というやつだろう)でお休みなのだった。オバマ大統領になってから、最初のキング・デーである。さぞや盛り上がったことだろう。その関連か、ハイチ(カリブ海の黒人国家)の地震支援にも力が入っていて、ハイチ民主化に貢献したクリントンもと大統領のみならず、ブッシュ前大統領もハイチ支援の寄付金集めに駆り出されていた。ブッシュとしては、意外な形で公的な場所に復帰したわけである。

いっぽう、景気方面ではIMF総裁は「世界の回復は思ったより力強い」と発言。そして、ヨーロッパ主要市場では大型合併(食品関係?)を見越して、株価が上げた。だが、回復すると言っても、バブル水準に向けて戻しているのに、バブルを支える楽観シナリオはないのだから、きわめて脆弱である。ある程度まで行けば折れると判断するべきだろう。そして、バブル崩壊の後で作り出した巨額の財政赤字と超金融緩和のせいで、次の手は打てず、インフレ懸念は強くと、いいことなしである。IMF総裁としては、あまり悲観的なことも言えないのだろうが、計量マクロ・モデルにもとづいた予測(OECDもそうだが)でバブルやポスト・バブル状況にどこまで対応できているのか、甚だ不安だ。まあ、好況のさなかに不況警戒論をぶちあげれば、いずれは当たるわけだが、そのいっぽうで「この好況/成長は永遠に続く」と語る輩が多いのも事実である。

アジアでは、キング・デーを狙っていたわけでもないのだろうが、アフガニスタンタリバンが猛攻撃に出ているようだ。

明日は朝にテレビ出演(テレビ東京、e-モーニング)があるので、ブログのお休みをあらかじめおことわりしておきます。