2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

週末はお茶を

昨日は東京を離れて、山中の亭にてお茶会。茶道、というやつである。 大正期に建てられた小ぶりな日本家屋の一室で、自然光のもと、凝ったお弁当をいただき、美しい道具で丁寧に建てられたお抹茶を喫する。細かい作法に誰もが翻弄されつつ、気の置けない友人…

回復は続かず

昨日の欧米市場の急回復だが、ダウは月末(アメリカは月曜日が祭日で市場もお休み)になってまたしても下げてしまった。1.19%減の10137ドルで5月を終えたわけである。イギリスのフィナンシャル・タイムズ指数は0.13%の下げ、ドイツ市場は0…

急回復のタネ明かし

ダウが2.85%上昇して10259ドルまで上げた。加えてフィナンシャル・タイムズ指数が3.12%、ドイツ株が3.11%、フランス株が3.42%といった塩梅で、欧米では軒並み株価が急上昇している。原油は75ドル、金はわずかに下げたものの12…

ダウ10000割れ(5月27日です!)

とうとうダウが10000ドルを割ってしまった。正確には9974ドルである。けっこうよいデータが出ているのに、この始末である。いっぽう、バーナンキは「中央銀行は政治から独立でなければいけない」などと宣うている。「利上げの邪魔をするな」という…

週明け早々、ダウはマイナス

昨日月曜のダウは、1.24%減の10067ドルで終了。ヨーロッパでは、週末中に「今後数年間で100億ユーロの財政縮減を実行する」と誇らしげに発表したドイツがマイナスだった。イギリスもフランスも、微増である。原油は70ドルを少し割り込む水準…

規制強化は金融引き締めである。

ユーロ圏ではドイツが一方的に空売り禁止を実行し、他にも「二度とこういうことが起こらないように」という理屈で規制強化が検討されている模様である。いっぽう、アメリカ議会ではけっこう強力な金融規制改革(強化)が決定した。 1929年の大恐慌の時も…

いよいよ始まったか、2番底

昨日のダウはなんとか前日比1.25%+の10103ドルで終わった。朝には急上昇、その後前日比割れと、激しいボラティリティーを発揮したうえでのことで、不安が募っているのだろう。 主たる原因はEU危機だとされるが、アメリカ経済そのものもかなりの…

米、悲観ムードへ?

昨日のダウは,一時は186ドル下げたものの、回復して最終的には67ドル下げた10444ドルに落ち着いた。ヨーロッパの主要市場に比べれば、それほど深刻ではないが、「過去12日間で9日目の下げ」など、glass half empty 式の記述が広まりつつある悲…

イラン問題、解決へ向かう

昨日のダウは1.08%下げて、10511ドルへ。さえない。日本がゴールデンウィークに突入してからというもの、11000ドルを超えずにきているダウ。好業績、好データが発表されているのだが、タイ、ギリシャ、ユーロにメキシコ湾の原油と、不安を煽…

ユーロの可能性、アメリカの悲観論

ドイツ銀行CEOのアッカーマンに続いて、ドイツ二位のDekabank のチーフ・エコノミストも、ギリシャの債務返済能力に対する疑問符をつきつけてきた。吝嗇なドイツ人の本音がついに噴出した形である。ここは何の問題もないふりをして市場を落ち着かせるのが…

ユーロ悲観論

金曜に、ダウはまたしても1.5%下げて、10620ドルで週を終えた。週の初めよりは高いものの、「11000ドルの壁」にぶつかり続けている、といった感じだ。 面白いのが、金と原油の乖離が続いているということ。原油はすでに71.6ドルまで下げて…

ダウ、下落

昨日はさしたる理由もなくダウが下落した。114ドル、1.03%下がって、10783ドルである(端数は四捨五入)。金は1210ドルと高水準のままだが、原油は74ドル台まで下げた。不景気→インフレ懸念遠のき、というのと、ユーロ危機→有事、という…

(一日おいて)不安の中の回復

5月12日に大幅に下げた後で、昨日のダウは順調な回復を示した。前日比で1.38%もしくは149ドル上昇して、10897ドルまで戻している。だが、原油価格は75ドル台にとどまり、いっぽう金は1210ドルと、相当な高水準だ。日本円では27年ぶ…

蓋を開けたら一兆ドル

EUのユーロ防衛基金は、総額が1兆ドルになることが発表された。ざっと90兆円で、これならPIGSの財政赤字をまるまる飲み込むことができる。英、独、仏の株式市場ではこの発表が好感されて、たちまち株価が急上昇している。 だが、これはけっきょくギ…

IMFからギリシャへ4兆ドル、ドイツはとどまるか?

IMFの理事会がギリシャ救済融資として400億ドルを承認した。これでいちおう、5月18日の国債償還には間に合うものと思われる。週末中、オバマ大統領がギリシャ危機に対する懸念を表明していたのが、スピード決断につながったのだろう。 そして、EU…

金と金

過去一週間を振り返って、わりと重要だったのが金の価格と金正日の訪中だろうか。 金価格に関して言えば、ダウの下落が続いているこの数日間で、上げているのだ。オンス1200ドルを超えてしまっている。原油は順調に75ドルまで下げてきているから、これ…

ダウ、さらなる下落

金曜もダウは下げ続けた。140ドル/1.33ポイント下げて、今や10380ドルである。 木曜の急落について、コンピュータの売買プログラムの問題であるという話だが、それは以前にもあった話だ。確か、1987年くらい?つまり、日本のバブルの引き金…

ダウ大幅下げ

ダウは一時1000ドル下げて10000ドルを割り込み、最終的には前日比で348ドル(3.2%)下げた10520ドルで落ち着いた。これまで2%の上下動で大騒ぎしていたのだから、これは立派な暴落である。原油も77ドルまで下げた。 この後、アメリ…

ダウ続落

ダウはさらに0.54%下げて10868ドルへ。ヨーロッパの財政危機に対する懸念から、という話だが、なにゆえライバルのユーロ圏の苦しみが、そのままダウの下落に繋がるのかの分析は乏しい。「やっぱりドル」と黒字国が認識して資金流入、というシナリ…

ダウ反落、2%下げ

今度はダウ、225ドル、2%の下げである。今年2番目の下げ幅だとか。もっと気になるのは、この数日間のボラティリティーが50年ぶりとかいう話で、アメリカの投資家層の不安のほどがうかがえる。 原油も82ドル近傍まで下がってきた。イランがホルムズ…

ダウ回復

ダウの乱高下は止まらない。金曜日の下落分を、月曜日にはあらかた取り戻してしまっているのだ。ただし、それに合わせて原油も86ドルへ。 注目するべきは、アフメディネジャド・イラン大統領のニューヨーク入りである。核兵器の廃絶を、とオバマと同じこと…

ゴールデンウィークの週末明け

当然、何のニュースもありません。 ということで、笑っちゃったというか、暗澹としてしまった最近の本を。『下流大学が日本を滅ぼす』 三浦展 ベスト新書(KKベストセラーズ)ベスト新書という枠組み自体が残っているのかどうか、定かではないのだが、『下…

トヨタ危機は続く、日米関係は?

アメリカの連邦レベル、州レベルで、トヨタは合計327件の訴訟を抱えることになりそうだ。これは、確かに痛い。というか、面倒くさい。場合によっては経営危機に陥ることもあるだろう。『新潮45』の4月号のコラムで「トヨタ叩きで困るのはアメリカである…

ゴールドマン問題、いよいよ刑事事件化か

米連邦検察局ニューヨーク地検が、ゴールドマン・サックスを起訴する方針を明らかにした。先日のレヴィン上院議員をめぐる「ゆらぎ」が発生してから、即座にリークがあり、その翌日の発表である。オバマ政権のゴールドマンに対する姿勢は、これ以上はないと…