2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

FRB、利上げ見送るも株軟調

FRBの会合が終わり、景気見通しを引き下げた上で、金利を据え置く決定を下した。 こうなると、超低金利も、景気を盛り上げるというよりは、生命維持装置でしかないことがばれてしまった。住宅関連の悪いデータが出た後だけに、先行き不安が募るわけである。…

人民元、切り……下がる

為替レートの部分自由化を決めた人民元だが、当局の介入があったらしく、自由化二日目にして、若干の下落となった模様。ストが頻発している時に為替暴騰などというのは避けたいだろう。自由化したと思ったら、強力な介入である。ただ、この介入のおかげでド…

銀行危機、やまず(アメリカ)

ネバダ州で銀行が閉鎖された。今年に入って破綻したアメリカの地銀としては、83行目である。昨年6月の時点で40行だったというから、相当に危ない。連邦預金保険公社は、銀行破綻に関しては「今年がピーク」と見ているが(どういうマクロ経済予測にもと…

人民元、切り上げへ?

人民元がドル・ペッグをやめるという記事が、朝日の一面に載っていた。一面トップはワールド・カップの「日本惜敗」だが、どちらが重要事項やら。もっとも、いちばん重要な記事は小さく扱うのが朝日流、というところもあるので、別に目くじらを立てる必要も…

(10日ぶり)ソロスの新刊、その他

アメリカ出張で時差ボケがなかなか抜けず、帰国後ずっと書かないままに来てしまいました。そうこうするうちに、嬉しいニュースが。 講談社より、翻訳新刊『ソロスの講義録』が刊行されたのです。アマゾンですと、こちら↓。http://www.amazon.co.jp/%E3%82%BD…

週明け早々の下落

毎週、世界の株式市場のトップバッターは、日付変更線との一関係から最初に一日が始まる日本の、東京証券取引所ということになる。蓋を開けてみると、これが大幅下げだった。日経平均は、380円下げて9521まで来ているのである。週末には9000円を…

日曜日にも、こんなニュースが……

AP電によると、イランの中央銀行の総裁が「ユーロを売らない」と宣言した由。イランの外貨準備は一昨年の段階で830億ドルあったのだが、リーマン・ショック以後、営々としてユーロに切り替えていた。それが、先週イランの地方紙に、450億ユーロをド…

ダウ大幅下げ、ハンガリー、トルコ……

米3日は雇用統計の改善が乏しいのを見て、ダウが300以上下げて、またしても1万ドルを割ってしまった。他の指数も大幅下げである。しかも、PIGS騒ぎが一段落したと思ったらば、今度はハンガリーだ。日頃お世話になっている(って、翻訳家として、売…

不安な6月

月が変わったが、これで何かがよくなるという気はまったくしない。というか、私の場合は危機が発生することが、「膿を出す」ことになるので、むしろ「よいこと」なのだが。昨日のアメリカはメモリアル・デイ(何の日だか、この年にいたるまで、知らずじまい…