ダウ続落

ダウはさらに0.54%下げて10868ドルへ。ヨーロッパの財政危機に対する懸念から、という話だが、なにゆえライバルのユーロ圏の苦しみが、そのままダウの下落に繋がるのかの分析は乏しい。「やっぱりドル」と黒字国が認識して資金流入、というシナリオだって、あるはずではないか。だからこれは、全般的不安 all round dread の表現なのだ。原油もバレル80ドルまで下げてきている。
株価の下落がもう一日続けば、株も原油も底が抜けそうだが、ドイツの地方選挙が今週末であることを思えば、大いにありそうだ。いっぽう、私がかねてから予想しているアメリカ=イランの和解(これは原油は下げるが、株価は押し上げる)とか、あるいは北朝鮮情勢の行方(金正日は中国を訪れて、やはり後継問題を胡錦濤と話しあったのだろうか。5月5日の「子供の日」だったし)とか、明るい話題になりそうな気もする。でも、ダウを押し上げる材料が、そろそろネタ切れなのは確かだ。現実がやっと染み通って来たと言おうか。
ところで、普天間問題が決着がつかず、安保が事実上の破棄とかいう事態になったら、円/ドル相場は、どうなるのだろう? 最初のうちは1ドル105円くらいで、その後いっきょに1ドル85円くらいになるのだろうか? それとも、その逆か? 今月いちばん興味があることは、これである。