週明け早々、ダウはマイナス

昨日月曜のダウは、1.24%減の10067ドルで終了。ヨーロッパでは、週末中に「今後数年間で100億ユーロの財政縮減を実行する」と誇らしげに発表したドイツがマイナスだった。イギリスもフランスも、微増である。原油は70ドルを少し割り込む水準となった。
興味深いのはドイツで、景気の先行きが悪い時に緊縮財政を発表している。大不況の時も、こんな展開だったような気がする。
「財政悪化を投資家が嫌っている」
「信頼を回復するのには緊縮財政だ」
というステップで、引き締めを実行、さらに事態を悪化させるというわけである。
アメリカにしても、ユーロ圏にしても、株価の下落についてコメントするべきことは特にない。バブル崩壊後の典型的な風景だというだけだ。

いっぽうの日本だが、普天間問題、どうなるのだろう。鳩山首相が陳謝したからと言って、ここまで期待を煽られた沖縄の人々はすごすごと Business as Usual に戻れるだろうか。
たぶん、無理だろう。だいたい、怖い人たちが亀井金融相の「基地の跡地はカジノで」発言で、走り出している。私としては、夏いっぱい、「基地出ていけ」運動が凄まじい盛り上がりを見せるものと予想している。ギリシャバンコクの比ではなくなる。誰もが賛成する「10年安保運動」の始まりだ。

米軍の基地駐留の最大の理由となっている北朝鮮問題だが、どういう展開を見せるのだろう。いちおう韓国は北を非難しているし、安保理提訴もすると言っているが、中国としては事を荒立てたくない、の一事に尽きるであろう。けっきょくは、膠着状態である。下手をすればイラン制裁でも中国が欧米と足並みをそろえることをやめるかもしれない。だいたい、ヒラリー長官、何を根拠に中国に対して居丈高なのだろう。彼女が極東をうろうろする間にも、ドルの価値は下がり続けているというのに……。