ダウ10000割れ(5月27日です!)

とうとうダウが10000ドルを割ってしまった。正確には9974ドルである。けっこうよいデータが出ているのに、この始末である。いっぽう、バーナンキは「中央銀行は政治から独立でなければいけない」などと宣うている。「利上げの邪魔をするな」というのだな。OECDも、欧米は年内に利上げしなければダメだと警告を発信。これはいよいよ、か。まあ、ここまで回復したこと事態、奇跡というより詐欺みたいなものだったのだから、2番底が来ても驚くべきではないのだろう。

イランがオバマに「今を逃がすと後悔するよ」と、和解を持ちかけている。オバマの心は揺れているだろう。ヒラリーがいない、この隙に、と思うのだが。

そのヒラリー、絶妙のタイミングで極東に。新たな北朝鮮危機である。とはいえ、中国としても戦争は望んでいないし、バン・キ・ムーン国連事務総長も、そのあたりはいっしょであろう。祖国が火の海になるのは、ぜひとも避けたいであろう。というわけで、非難声明でおしまいか。韓国の李大統領は「6ヶ国協議に戻らずとも、何か核を放棄するゼスチャーを」とまで言っている。こちらも雪解けは近いのか。ヒラリーは戦争したがっているみたいだけれどね。

ドイツは空売りの全面的規制に乗り出すようだ。投機資金が逃げ出すのだから、ユーロが下がるのも当然という気がする。とはいえ、空売り規制なんて、抜け穴は必ずあると思うのだが。投機批判よりは、ユーロの構造的な弱さを克服するほうに進むべきだろうに。

エコノミスト誌は「タイで内戦が起こる可能性は皆無ではない」と述べている。

バッシングにもめげず、トヨタは電気自動車のテスラと事業提携するようだ。『ジョジョの奇妙な冒険』の荒木飛呂彦がかつてその生涯をマンガ化(正確にはマンガの脚本を提供。マンガそのものは、『明楽と孫蔵』の森田信吾。『栄冠なき天才たち』シリーズの一話である)天才発明家ニコラ・テスラが、鈍感力の塊のようなトヨタと結びつく、この異様。世界史の円環が閉じたという趣きである。

いっぽう、日本では電気自動車の走行距離の新記録が出た。レース・サーキットで加速減速を少なくして走ったところ、1000キロ超までいけたとのこと。その前の記録も日本勢のもので、550キロほど。ものづくり大国は死なず、である。