ゴールドマンCEO、訴えられる

アメリカ時間の22日(木曜)に、ゴールドマン・サックスのCEO以下経営陣数名が、顧客に集団訴訟を起こされたとのこと。監督責任を問われているようだ。これで民事、刑事双方で問題を起こしていることになる。トヨタは最終的に自動車の品質で勝負できるわけだが、ゴールドマンの場合は信用商売で、しかも「将来性を売る」会社でもあるから、これは打撃なのだろう。まあ、市場最も愚かなバブルが崩壊した後、金融政策と財政政策でここまで景気を回復させたアメリカ人の投資観というものは、よくわからないのだが。
とはいえ、金曜の株は好調だった。具体的な数字がどうというより、ダウのグラフの、一本調子の上昇ぶりのほうが印象深い。上昇分そのものは、1%行かなかったのだが。かれこれ8週間の連続上昇とのこと。そろそろ……なのか。

ギリシャがEUとIMFに救援を要請した。これで市場は一まず収まるのだろうが、本当の危機はこれからだろう。というのも、EU(ドイツ)もIMFも、厳しい財政再建策をギリシャに呑ませるからである。というか、それが救援の代償なのだ。
ギリシャ人に「まともに働いて税金を払え」と言うと、どうなるのか?
大暴動である。そして、ここぞとばかりに国境を接する犯罪国家ブルガリアが武器を輸出して、あっという間に内乱状態になるのだ。
NATO加盟国が内乱に陥ってしまうのだ。バルカン化がEU内で起こるのである。
そうなった場合(そして、そうなると思うのだが)、ヨーロッパの株価はぼろぼろだろう。でも、それでタイが持ち直したりして。

イラン政府があの近傍でハイキングをしていたアメリカ人を拘束して、アメリカ政府が解放を要求している。北朝鮮でもアメリカ人ジャーナリストが拘束されて、解放交渉のためにクリントンが飛んで、ついでに高級会談がなされたという敬意がある。アメリカ=イランの全面和解は近そうである。