バーナンキは承認される見通しに

ダウは0.23% 上昇して10197 ドルへ、金は0.55% 上昇して1095 ドルへ、原油は0.08% 下落と、ほとんど変化せず。
これが先週の急落を経た後の、月曜のアメリカの相場である。エゴの塊みたいな議員たちも、どうやら(まだ)2番底の引き金を引きたいとは思っていないようで、バーナンキFRB議長が再任される見通しが強まってきたのだが、そのことを市場が好感したのだろう。ただし、失業率は高いままだし、バーナンキが再任されても、今以上によくなることというのは、あまりない。いや、金融超緩和を少しずつ引き締めに転じていくのだから、景気指標は悪化するだろう。そうなった場合に、どうするのか、上院議員。やはり「バーナンキの首を取れ!」となるのではないか。私は彼の能力をきわめて高く評価するので、再任はけっこうなことだと思うのだが(みんな、グリーンスパンのことを忘れてしまったかのようだ)、それでもここからアメリカ経済が突入する暴風雨(インフレ、引き締め、破綻)の中で、すべてに責任を負わされるのだろう。もっとも、先に首を切られるのはガイトナーだろうが。